ライカの遠吠えブログ

ポケモンの構築記事・単体考察記事など

【オートチェス】 環境変化に依存しない基本戦術

S3にオートチェスオリジンを始めてルーク1まで遊び、S4にクイーンまで到達することができました。自分一人の力だけでは絶対に到達できておらず、完全に人から指導してもらったおかげです。

オートチェスに関する記事を書くのは今回が初めてでどんな内容にしようか悩んでいたのですが、今回は「環境変化に依存しないゲーム性」を正しく理解することで、結果的に戦術考察に繋がればいいなと思います。ルーク~キング帯の中級者の方向けかと思います。

環境変化とは、駒/シナジー/アイテムの性能変化、追加や削除と捉えています。情報が古くなり記事の価値がなくなることを避けるため、駒の名称、シナジーの名称等は意図的に出していません。ご了承下さい。

Gはゴールド、Rはラウンド の意味で用いて書いています。

 

目次

⁃ ★1×2体 vs ★2×1体はどちらが強い?
⁃ 数的有利を作りやすい配置を考える
⁃ ★3を目指す際の利子損失
⁃ お金を使う目的は盤面強化
⁃ 欲しい駒が多いときにショップを回す
⁃ ショップを一気に回す利点
⁃ アイテムは確実な強化

 

★1×2体 vs ★2×1体はどちらが強い?

★1の駒が★2になると、強さはどのくらい上がるでしょうか?
スキルを無視すると、ほとんどの駒で攻撃力とHPが2倍になります。このため、「強さが2倍になる」と思いがちですが、単体性能的には2×2で4倍になっているはずです。
HPが2倍になるだけでも生存時間を考えると与ダメージは2倍、さらに攻撃力が2倍になっているので4倍ということですね。

では、★1駒4体同時に相手にできるの?というとそういうわけではありません。「勝ちました、次の方どうぞ」方式なら4体と戦えますが、チェスの盤面は1本道ではなく長方形です。同時に攻撃されるとせいぜい2体相手が限度であり、体感的には強さが2倍になるという感じですね。

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ポケットオートチェスというアプリのバトルシミュレーターを利用。いろいろ試しているとこのWin Rate 74.10%は信用ならんなーとは思いますが、序盤の強さは駒の星が強く影響することが分かると思います。
逆に言えば、★1駒2体でかかれば4倍強いはずの★2駒にも立ち向かえるわけです。数的有利の大事さも同時に分かりますね。

 

数的有利を作りやすい配置を考える

数的有利を作るならレベルを上げるしかないと思いがちですが、3対3でも先に1体倒せば3対2で数的有利の状況になります。相手の駒数をより早く減らすことが、配置を考える上でかなり重要になります。

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この場合、自軍の左2つの駒が相手の1番左の駒に集中攻撃しています。(後ろの駒は射程長)
集中攻撃した敵の防御性能が低ければ、早めに3対2の状況に持ち込めます。
当然他の場所では逆の状況が発生していますが、防御性能の高い駒が集中攻撃されていれば、時間を稼ぐことができます。いわゆるタンク役です。


これが8体、9体になっても同じことです。射程や火力を考えながら相手の駒の数を早めに減らすことができるよう配置することが基本的な考え方だと思います。

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上記の★3の駒が火力駒のとき、同じ相手の駒に対して攻撃しやすくなるので、集中攻撃によって相手の駒を早めに減らしやすいです。
もちろん駒ごとのスキル特性等も加味する必要があるのでこれだけ考えればいい訳ではないですが、配置を決める上での重要な要素の一つです。

 

★3を目指す際の利子損失

★1から★2になると4倍強くなると説明しました。★2から★3も同様に4倍強くなるので、★1と比べるとなんと16倍です。
しかし、何でもかんでも★3を目指すのは良くないです。昔の自分含め、初心者がやりがちな典型的ミス。

2G駒を★3にするのには何G必要でしょうか?
単純に考えれば 2×9=18G なんですが、★3になるまでにはどうしても何ラウンドかの間、ベンチに抱え込む状態になります。
この間、売れば取れたはずの利子が取れないという状況が連続して発生しています。利子を1回逃したなら19ゴールド、2回逃したなら20ゴールド相当ですね。また、前回利子を逃したせいで次のラウンドの利子も届かないといったように、気付かない間に利子損失は膨らんでいくものです。この気付かない間にというのが、利子管理ミスをしていても分からない最大のポイントです。

★3を目指し始めてから完成するまでのラウンドが長ければ長いほど、この損失が発生しやすいです。
2種類の駒を同時に★3を目指すと尚更です。
その時々において、★3を絶対に目指す駒は1体、利子に影響ない範囲で2体目、くらいに留めると良いと思います。

ベンチの中でも、絶対に売らない駒と利子に影響ない範囲で持っている駒の2つ分けられます。上手い人は常に、ベンチのこれとこれとこれを売れば利子取れるかーと足し算してます。
利子に影響ない範囲で持っている駒は、そのラウンドの勝敗を見てから売ったりする可能性もあるので、売却ボタン側に寄せておくと良いでしょう。

 

お金を使う目的は盤面強化

公式だと「手札エリア」「チェス盤」と表現するようですが、ここでは「倉庫」「盤面」と呼ぶことにします。

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お金の使い道として、「レベルに振る」「駒を購入する」「ショップを回す」の3種類あり、どれも盤面の戦力を強化することが目的です。(相手に駒を取らせないため駒購入という例外はあり)

さて、家計簿をつけるようにゲーム内で得たゴールドが現状どこに反映されているかについて考えてみましょう。ざっくり分けるとすると、「盤面」「倉庫」「所持金」の3種類かと思います。ここで、

お金が盤面に使われている = 戦力強化
お金が倉庫に使われている = 中途半端、もったいない
お金を使わずに貯めている = 利子獲得

と心得ましょう。

「俺の倉庫には5G駒が4体もいるぜ!へっへ!」と威張れる状態ではありません。盤面に出さない限りは戦力に全く影響しません。倉庫に8体残して負けるのも、戦力強化につながらなかったという点では20G残して負けたのと似たようなものです。

さて、先ほどの★3を目指す状況において利子損失が発生しやすいと説明しましたが、「★2が2つ出来たら両方盤面に出す」とすれば戦力強化に使っていることと同じになります。この場合、★3を目指す際のゴールド損失は実質0でお得です。

 

欲しい駒が多いときにショップを回す

「北海道に行ってイクラが食べたい!食べたから帰る!北海道でウニ食べたい!また行く!」のは大変お金がかかりますね。1回行った時に両方食べればいいのに、とツッコミたくなります。

北海道に行く交通費=ショップを回すゴールド と捉えて考えてみます。

イクラ目的だけに北海道に行くのも、1種類の駒が欲しいためだけにショップを回すのも、富豪がやることです。どうせなら、2種類3種類欲しくなってきた状況でショップを回す方が効率がいいです。序盤で2リーチや3リーチできたらガチャ、という戦略と同じです。

 

ショップを一気に回す利点

盤面の戦力を強化するため、ショップを一気に回すことがあります。お金をすべて使い切るかどうかは別として、この行動をオールインと呼ぶことにします。オールインは、「お金が倉庫に使われている = 中途半端、もったいない」 の時間(ラウンド数)を極力減らすためでもあります。この緩急の付いたお金の使い方がこのゲームの一つの特徴だなと思います。

オールイン途中は盤面も倉庫代わりに使えるので、毎ラウンド少しづつ回していたら売却せざるを得なかった駒まで集め切れるようになるのは大きな利点です。

さて、19Rでシナジー要員の弱い3G★1駒のリーチを抱え、20Rはモブ戦、21Rで2G★3目指してオールイン予定とします。
こういった状況であれば19Rのリーチ駒を抱えておく必要性は薄くなり、利子重視で一度売却してもどうせオールイン時に集まったりします。オールイン前に「利子を取れるなら売る駒」の基準が低くなるのも利点の一つですね。
同様に、いずれ不要になる駒を直前のモブ戦で売却し、いったん盤面を弱くすることも多いです。次ラウンドの操作量確保にも繋がります。

 

アイテムは確実な強化

「駒Aと駒Bはどっちを出した方が強いだろう?」というのは人によって意見が分かれます。しかし、「アイテムのない駒Aとアイテムを持った駒A」なら確実に後者が強いです。

後々アイテムを持たせたい駒が来ないから持たせられない、というのは多くの場合ミス。最終構成には入らない別の駒を一時的に投入したり、最終構成にも入るけどアイテム回収のために一度売却するなどして持たせる方が強い場面が多いです。
「どのアイテムを取ったらいいか分からない」「どの駒に持たせたらいいか分からない」と悩むより、持たせ先が間違っていても構わないので早めに持たせましょう。アイテムを持たせ変える練習にもなります。

どうしてもアイテム選択に悩むモブ戦報酬の場合は後回しにするケースもあります。ただし上級者向きだと思います。被りが少ないように早めに取ってしまう方が初心者向きです。

 

おわりに

利子管理に関する話が多くなってしまいましたが、このゲームの最も難しいところでもあると思っています。文章化するのも大変ですね。
あまり具体例を出さないようにしたので読んだらすぐに実践できる!という記事ではありませんが、長い目で見て少しでも参考になれば幸いです。

まだまだ書きたいことが多いなと感じたので、後日訂正・追記等するかもしれません。
もっと上手くなってなにか結果残したいなあ、と思う今日この頃。

ポケモンもしたいけど、オートチェスが楽しすぎる...。